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AMPLIFY 2008: light 大盛況で終了

Keith Rowe soloSachiko M contact mic solo キッドアイラックアートホールで開かれた3日間のフェス、台風や大雨にも関わらず、連日満員御礼となり、大成功のうちに終了することができました。出演者の皆様とスタッフの皆様、悪天候にも関わらず来場してく…

AMPLIFY 2008: light 9月に東京で開催決定

AMPLIFY 2008: light□日程:2008年9月19日(金)〜21日(日) □会場:キッド・アイラック・アート・ホール(明大前)<プログラム>■9/19(金) 山内桂 solo キース・ロウ/宇波拓 中村としまる/吉田アミ ■9/20(土) 吉村光弘 solo Sachiko M solo(コン…

〈AMPLIFY 2008〉について補足

9月の〈AMPLIFY 2008〉まであと1カ月ということで、フェスの内容について少し補足を。元々、アーストワイルで企画していたキース・ロウとSachiko MさんのデュオCDのレコーディングを東京でやろうかということになり、せっかくキース・ロウを日本に呼ぶなら…

大友良英『Core Anode』(meenna-332)

http://www.ftarri.com/cdshop/goods/meenna/meenna-332.htmlこの作品については、様々な人の評や感想をあちこちで読んでいたけれど、個人的にはライブで聴いたことが今までなかったこともあり、『Core Anode』という作品をじっくり聴くのは、実はこのCDが初…

Erstwhile 22 Live @ Issue Project Room, Brooklyn NYC (2008)

ブルックリンの〈Issue Project Room〉は昨年、同じFトレインのキャロル・ストリート駅から徒歩で行ける別のロフト風の建物に移転したのだけど、ここは以前のムーミン屋敷風の八角形の(というか円形に近い)スペースに比べて、音響も悪くないので結構気に入…

WIRE誌に〈The Magic I.D.〉レビュー掲載

英WIRE5月号のCDレビュー欄のトップ1面記事に、〈The Magic I.D.〉の「till my breath gives out」のレビューが載りました。あと、WIRE編集部のオフィスで4月によくかかった音楽のリスト「Office Ambience」のチャートの8位にも入っていました。レビュー…

Ken Vandermark Trio (w/John Herndon, Christof Kurzmann) at The Stone, NYC

ライブと言えば、同じく4月3日にNYの〈ザ・ストーン〉で、シカゴから来ていたケン・ヴァンダーマーク(reeds)のトリオのライブも観ました。メンバーは、〈トータス〉のドラマー、ジョン・ハーンドン(ds)と、ウィーンのクリストフ・クルツマン(electronics…

Greg Kelley Solo@The Tank, NYC

トライベッカの〈ザ・タンク〉というライブスペースで、4月3日にボストンから来ていたグレッグ・ケリーのソロ演奏を聴いた。ここは、〈コレクティブ・アンコンシャス〉という名前の小劇場スペースも兼ねていて、最近、地下の小スペースでも実験的な音楽や…

Rumon GambaとBBC交響楽団のモーツアルト

英BBCのサイトでRumon Gambaの指揮によるBBC交響楽団のモーツアルトの交響曲を通しで聴けるのを発見。ラモン・ガンバというイギリス人指揮者の名前は今まで聴いたことがなかったけれど、勢いや瑞々しさ、生き生きとした表現や迫力が素晴らしい。しかし、それ…

Sachiko M / Sean Meehanのデュオ @ The Menil Collection (from 2007)

米ヒューストンの「メニル・コレクション」美術館で開催された〈sound observations〉2日目のライブは、同敷地内のリッチモンド・ホールでのSachiko M(サイン波)とショーン・ミーハン(パーカッション)のデュオだった。リッチモンド・ホールは、広々とし…

アート作品と音楽はどこまで共鳴できるのか(2)

昨年6月に聴いたヒューストンの「メニル・コレクション」美術館でのライブのうち、Sachiko Mとショーン・ミーハンのデュオのレビューをようやくまとめたので、遅まきながらこちらに載せます。せっかく良いライブを聴く機会があっても、写真を撮ることの方に…

The Magic I.D.1月末にリリース決定

アーストワイルの新たな子レーベル「ErstPop」第1弾、ベルリンを拠点に結成されたバンド「The Magic I.D.」の初アルバム「Till My Breath Gives Out」の最終デザインがようやく仕上がってきました。CDは1月末に、LPは2月中旬にリリース予定です。この作品…

お知らせ

米「Signal To Noise」の秋号に、6月にヒューストンで開催されたイベント「Sound Observations」(出演:Keith Rowe, Loren Connors, Sachiko M & Sean Meehan)の写真と、ジョン・アビーによるコンサート評が、カラー見開き2頁分に掲載されました。 http:…

ロスコ・チャペルのコンサート評

まず、現代美術館でコンサートがあると聞いた時は、モダンアートと実験的な即興音楽の両方を同時に楽しめる一石二鳥のイベントだと安易に思っていたのだけれど、実際には、それは予想していたのとはかなり違う体験だった。一流のアート作品には、強烈なパワ…

アート作品と音楽はどこまで共鳴できるのか(1)

昨年6月1日と2日、米テキサス州ヒューストンの「メニル・コレクション」美術館で開催された「Sound Observations」に行ってきた。この2日間のプログラムの初日は、ロスコ・チャペル内でローレン・コナーズ(ギター)とキース・ロウ(テーブストップギタ…

MIMEO「sight」(2007年/Cath004)

英国のレーベル「Cathnor Recordings」から出ているエレクトロニクス主体の11人編成即興集団「MIMEO」のCD "sight"は、サイ・トゥオンブリの作品にインスパイアされて生まれたプロジェクトらしい。MIMEOのメンバーは、Gert-Jan Prins, Thomas Lehn, Kaffe Ma…

清水俊彦先生、安らかに

先日、ジャズ評論家で詩人の清水俊彦氏が他界されたと、各音楽関係者のサイトで知りました。思えば1999年の夏に、ニューヨークの実験音楽シーンの自費取材を思い立ったのも、清水俊彦さんの名著『ジャズ・アヴァンギャルド』と『ジャズ・オルタナティヴ』を…

Erstwhile新譜2枚、来週リリース!

Erstwhile Records から新譜が2枚、来週5/25日頃リリースされます。■Keith Rowe "The Room" (ErstSolo 001)キース・ロウのソロ作品。ソロとしては、1999年の「Harsh」に続く3作目。倉庫風の自宅室内で録音されたソロ演奏の他、屋根の上に設置したマイクロ…

sound 323

ロンドンのCDショップ「sound 323」には、アーストワイルのコレクション棚が設けられているそうです。写真に写っているのは、オーナーでミュージシャンのマーク・ウォステル氏(撮影は店のお客さん。)一度だけ行ったことありますが、品揃えがコアなので、CD…

Monkey Town in Williamsburg, Brooklyn

ブルックリンのウイリアムズバーグにある「Monkey Town」でのライブの写真を、こちらにアップしました。 http://www.flickr.com/photos/13715378@N00/出演は、ベルリンから来ていたAnnette Krebs、Brian Eubanks、Corridors、Sawakoの4人のソロです。映像の…

クリストフ・クルツマン特集@WIRE

英WIRE11月号のクリストフ・クルツマン特集は、近頃のWIREにしては良い記事だと思います。2年前のAMPLIFYのベルリン最終セットの「schnee」のライブ(後にerstliveのCDとしてリリース)は、あのフェスティバルの最後のセットだったからこそ生まれた演奏だっ…

Cosmos写真@Tonic

ErstQuake3 @ Tonic in NYC より、ちょっと70年代ニューヨーク風の、Cosmosの白黒ライブ写真。 Cosmos (Sachiko M / 吉田アミ)

雑感

フェスティバルが終了してようやく一息ついたところですが、アーストワイル本部では早くも次のフェスティバルのプログラムと開催地について、検討を始めています。今回NYで開いたフェスは3つのレーベルの共催ということで、出演者のラインナップにも各レー…

ErstQuake3 4日目(最終日)

ErstQuake3最終日のセットから、写真を2枚。写真の吉田アミとクリストフ・カルツマンのデュオは、今回のフェスティバル(というか今までNYで開催したアーストワイル関連のフェスティバルのセット)の中で、おそらく最高のセットの1つでした。この2人の組…

ErstQuake3 3日目

フェスティバル3日目のサウンドチェックとライブから写真を数点。その他の写真はこちら。この3日間の中で最高のライブだったと思います。特に最初の3セットは素晴らしかったです。なんといっても、NYで念願の日本のCosmosやウィーンとベルリンのミュージ…

ErstQuake3 2日目

フェスティバル2日目のサウンドチェックとライブから、写真をいくつか掲載します。初日からの全セットの写真は、こちらに順次アップデートしてあります。Sean Meehan / Sachiko M ウィーンからのブルクハルト・シュタングルとクリストフ・カルツマンのデュ…

ErstQuake3 初日

ErstQuake3 フェスティバルの初日から、とりあえず最終セットのMattin (electronics & voice) と Tim Barnes (drums) のデュオの写真を。デスメタルバンドのボーカル風に絶叫しつつ、ラップトップを振りかざしながら、観客の間を不敵にのっしのっしと歩き回…

ベルリンの窓

久々に2年前のベルリンのフェスティバルの写真を見ていて、ああ写真というのは撮っておくものだなあ、としみじみ実感した。外国にいる時にその場で(その季節に)五感で感じる空気というのは、時間が経つと必ず薄れてしまうのだけど、写真を見ていると、初…

プラハの写真

昨年の6月末にチェコのプラハで撮影した写真の整理に、今頃になって取りかかっております。関係者の皆さん、遅くなって申し訳ありません。チェコの音楽誌用にはいくつか抜粋して送ってあるのですが、そのほかの写真は手つかずのままでした(反省)。右の写…

CD「November Quebec」

初出勤の最初の1週間をなんとか乗り切って、ほっと一息。今日は、窓からエンパイア・ステイト・ビルが見えるマンハッタンのオフィスで一日、悪戦苦闘しながら「水」の写真を撮っていました。スタジオ・ライティングの勉強がこんなところで役に立つとは。それ…