Entries from 2005-01-01 to 1 year

和食の味

日曜の朝、目が覚めたら窓の外に雪が積もっていた。しんと静まり返ったキッチンで、昨日ミッドタウンの日系スーパー(日本の狭いコンビニにそっくり)で買ったごぼうを使って、きんぴらごぼうを作る。おいしい味醂を見つけてから、煮物を作るのが楽しくなっ…

感謝祭の料理

今日は感謝祭の日。アメリカの感謝祭というのは日本の正月のようなもので、こちらの人たちにとってはクリスマスよりも大事な祝日らしい。朝から通りはしんと静まり返っていて、どこかで子供たちが凧揚げでもしてるんじゃないかと(してるわけないが)思わせ…

ニュージャージーのエッジウォーターにある日系大型スーパー「ミツワ」(元ヤオハン)までバスで行ってきました。42丁目のポート・オーソリティ駅から出ているバスでニュージャージーに入り、ハドソン川沿いに対岸のマンハッタンを眺めながら北へ向かうので…

グリーンカードがなんと面接の5日後に到着しました。緑色ではなくて普通の白いカードですが、光がある角度から当たると、自由の女神像と「USA」の文字が虹色に浮き上がって見えるのがきれいです。

木枯らし1号

東京で木枯らし1号が吹いたというニュースを読んで、思わずバッハの「G線上のアリア」が聴きたくなったのは、記憶のどこかで冬の最初の日と結びついている音楽だからだろうか。2週間、日本に帰ってみて、ああ日本のよさってこういうものだったのかと生まれて…

伊「Blow Up」誌

イタリアの「Blow Up」という音楽誌がキース・ロウのインタビュー&特集を組むそうで、そこに載せる写真を8枚メールで送付。過去に撮影したキース・ロウの写真をいろいろ探していたら、去年の5月にケルンで撮ったこの写真を発見。ケルンのAMPLIFYに参加された…

ErstQuake2 を終えて

いつもアーストワイルのフェスティバルを連日聴き通してよかったと思うのは、その年の「目からウロコ」的なライブに出会えた時である。AMPLIFYやErstQuakeのシリーズが、同じ地元NYの〈ヴィジョン・フェスティバル〉やロンドンの〈フリーダム・オブ・ザ・シ…

MoMA

USツアーからニューヨークに一日だけ戻ってきたキース・ロウを連れてMoMAへ。写真は、お気に入りのロスコーの絵の前でポーズをとるキース・ロウ。こちらに他の写真も載っています。バルティモアにはほとんど日帰り状態で汽車で行き、騒々しいバーの片隅で深…

Red Hookの写真

アーストワイルで制作中のキース・ロウと中村としまるのデュオ作2枚組のカバー用の写真を依頼されたので、ブルックリンのレッドフック地区に撮影に行く。レッドフックは埠頭の倉庫が建ち並ぶ広々としたエリアで、写真的にいつもインスパイアされるNYで唯一の…

ボブ・ディランのドキュメンタリー映画

マーティン・スコセッシ監督によるボブ・ディランの3時間半に渡るドキュメンタリー映画が数日前に放映されて、ちまたでは話題になっているようだ。ボブ・ディランの歌というのは、世代的にずれていることもあって個人的にはあまり共感が持てないのだけど、こ…

今夜のニューヨークは18度まで下がって、急に肌寒くなりました。明日でサマータイムは終わり。アーストワイルのフェスティバルもようやく終わってほっと一息ついたので、7月のウィーン滞在記でもそろそろ書こうかなと思ったら、あれからもう2ヶ月も経ってし…

ErstQuake2、無事終了

NYの〈Collective: Unconscious〉で9/23・24・25に開催されたErstQuake2のフェスティバル、連日満員の観客を迎えて大成功に終わりました。とりあえず写真をいくつかアップします。なんといっても、今回は前々からおそらく今のアメリカでもっとも有望なエレク…

イーストヴィレッジのトニックの隣に、「Blue Condo」という17階建ての青い高級マンションを建設中だそうです。地価高騰が半端じゃなくなってきたこのエリア、最近はガードマン付きのクラブなどもできて、なにやら六本木みたいな雰囲気になってきました。ト…

人種と摩擦

日常的に、人種差別をしていないかといえば、けっしてそんなことはなく、郵便局やスーパーのレジでやる気のなさそうにだらだら仕事をしている黒人たちにイライラさせられることはしょっちゅうだし、水漏れの修理に来たポーランド人は言葉がほとんど通じない…

ニューオーリンズの警官

ニューヨークの警官303人が、ハリケーン被災地のニューオーリンズにボランティアで訪れたというNYタイムズの記事。4年前の911事件が起きた時、その24時間から42時間後には、ニューオーリンズの警官らがボランティアでWTCの被災地に到着していた。連日の捜索…

Erstwhile 046-2、9月下旬にリリース予定

9月下旬にアーストワイルからリリース予定の「cloud」 (erst 046-2) の制作が完了しました。Keith Rowe (guitar, electronics)、Oren Ambarchi (guitar, electronics)、Christian Fennesz (guitar, computer)、中村としまる (no-input mixing board)のカルテ…

外野から何もできないときには自分のすべき仕事に専念すること、というのは911の事件の後で学んだことだったと思い出したので、テレビのニュースを見てこの国の実情を嘆いてばかりいるのはやめて、締め切りが迫った翻訳に没頭中。

ニューオーリンズ、その後

ニューヨークのジャズ・メディアの友人たちと、久々に会って夕食。なんとなく、ウディ・アレンの映画に出てきそうなシチュエーションだなと思いながら、情報を交換し合う。ニューヨーク・タイムズにジャズ評論を載せている知人のライターが書いたニューオー…

Footlight Records閉店へ

この春にノイズロックの原稿に没頭していた反動で、ECMのエグベルト・ジスモンチの「infancia」ばかり聴いていたこの夏。ニューオーリンズを襲ったのと同じ勢力のハリケーンがもし東海岸を直撃したら、マンハッタンもジャージーシティも同じように水没してし…

テニス再開

以前は取材などに行ってきたら、その日のうちか翌日には記事をまとめて写真と一緒に「はいっ!」と送り返していたのに、今回は撮影してきた写真の編集作業が終わったところでどっと疲れが出て、原稿をまとめる気力がなくなってしまった。ああ、年だろうか。…

今年の夏もそろそろ終わりだなと思いながら、久々にフェネスの「エンドレス・サマー」を聴いている。この人の音楽に対するイノセントで素直な感動と優しい情感がとても好きだ。ただのポップな曲に過ぎないとは、私は思わない。自分の心の声をありのままに何…

またもや料理の話

和食とともにこの頃懐かしくなるのは、韓国風焼き肉。ニューヨークでもコリアンタウンのような通りがあって、そこに行けば韓国料理を食べられるし、最近イーストヴィレッジには「牛角」もできたそうなので、焼き肉を食べにいくことは可能なのだけど、スーパ…

和食の話

アメリカに住んでいても日本食が懐かしくなることはめったにないのだけど、このお盆の時期と年末年始だけは、どういうわけか堰を切ったように和食を食べたい願望に襲われる。まあ半年に一度、母国の食事が恋しくなるのはごく自然なことかもしれないけれど、…

サーストン・ムーア(g)+ピート・ノラン(ds)の写真

Wikipedia というネットのフリー百科事典に、アーストワイルの紹介ページが載っているのを発見。ジョン・アビーについては「ECMのマンフレッド・アイヒャーやブルーノートのアルフレッド・ライオンのように、プロデューサーの強烈な個性をレーベルに反映させ…

ErstQuake2

9/23〜25にNYで開催される ErstQuake2 の会場が決まりました。トライベッカの「Collective: Unconscious」というシアターで、場所は 279 Church St. (White St.との角)にあります。ニッティングファクトリーの近くです。1日20ドル、3日間通しチケットは50ド…

ある夏の一日

猛暑続きだったニューヨークも、今日は久々に涼しくてすがすがしい初夏の陽気。申請していた社会保障番号(ソーシャル・セキュリティ・ナンバー)がようやく届いたので、これで晴れてアメリカにも銀行の口座を開けるし、職探しも楽になりそうだ。この社会保…

詩が生まれる場所

アマン・スタジオの写真、いくつかウエブにアップしました。まだ他にも出てきます。それにしても、このスタジオの入り口付近と窓の周囲には、何というか不思議な詩的な空気が漂っていて、気がつくといつもこの入り口のドア周辺と窓の写真ばかり撮っている。1…

写真で捉えるもの

写真を撮るにしても文章を書くにしても、リアリズムには興味がないので、ある場所や状況がきっかけになって心の中に生まれた情景が自分にとっては何よりも大切なのだと思う。たとえそれが現実のあり方とは多少ずれていたとしても、それはどうでもよかったり…

プラハのビエンナーレ報告

プラハのビエンナーレというのは、どうやら同じ名前の別々のフェスティバルがプラハ市内で2種類同時に開催されていたらしい。アーストワイルで招待されたのは、チェコ政府の後援でナショナル・ギャラリーで開催された国際ビエンナーレの方です。その初日のワ…

このブログもさすがに写真の重さのリミットがぎりぎりになってきたので、プラハとウィーンの滞在話と写真は、後日編集してメインのサイトの方に載せることにします。ブログも1年続けると、いやはや巨大になるものですね。ちょうど去年の今頃、ベルリンの長い…