Entries from 2004-01-01 to 1 year

クリスマスの前日は、街が休暇に入る前の食料品の買い出しに走る。まずチャイナタウンのタイ食材店に行き、タイ料理に使うホーリーバジルとチリペッパーとガーリックソースを買い、そのままリトルイタリーまで歩いていき、1892年から100年以上も続いているイ…

一昨日のニューヨークは、マイナス11℃で凍りつきました。前夜に降った雪が、路面で細かい粉のようになって一日中残っていました。こういう日は心身共に機能が停止してしまう。 前々から、自分の部屋で聴く小さなスピーカーシステムがほしかったので、ビクタ…

部屋探しは難航中。今週はずっと毎日のように、不動産屋を通して良さそうな物件を見て回っていたのだけど、ロケーションも部屋の広さも希望通りのアパートはなかなか見つからない。アーストワイルの在庫のCDとかでかいオーディオ装置とかも全部引っ越すので…

今住んでいるアパートは大家さんが改築して売りに出すことになったので、近所で新しいアパートを探すことになった。ジャージー・シティは今バブルの全盛期なので、古い煉瓦作りの建物が次々と改装されて売りに出されている。このアパートもかなり古い造りな…

Hapna レーベルから、Pita の「Get Off」がリリースされたようです。詳細はここに載ってます。ピタは来年3月にニューヨークの「No Fun Festival」に来て、ノルウェーのジャズカマーのメンバーと共演するというので、それも楽しみ。こんなご時勢にも関わらず…

そういえば一年前の今日、ウィーンに行ったんだったっけなと、ふと思い出す。アメリカの人たちにはとてもお世話になっているし、昨日の感謝祭の日も楽しく過ごせて、外国人でありながらもこんなに温かく受け入れてもらえるなんてほんとに感謝しているのだけ…

数週間前から健康上でちょっと気がかりなことがあったので、医者のところに行って、さらにそこで紹介された二人の専門医のところで精密検査を受けてきた。レントゲンと音波検査の結果はシロ。とりあえず心配のもとはなくなったので、ほっと一安心。マンハッ…

自分の部屋の窓をもっているというのはとても幸せなことだと思う。想像力というのは、いつも窓から眺める景色を通して生まれるものなのかもしれない、などと思いながら、一日部屋で久しぶりにカメラと遊ぶ。窓越しに向かいのアパートの住人の窓を眺めている…

Autistic Daughters の「Jealousy And Diamond」(krank076)を聴く。メンバーは、ディーン・ロバーツ、マーティン・ブランドルマイヤー、ヴェルナー・ダッフェルデッカー。バンド名の和訳は「自閉症の娘たち」。いかにもウィーンらしくていい。ディーン・ロバ…

先日アメリカのテレビでも放映された英BBC制作のテレビコメディー「The Office」のクリスマス特別編が、英国アカデミー協会と米ゴールデングローブ賞を獲得したらしい。去年、シリーズ物として観ていた最初の頃は、イギリス人独特のユーモアがよく理解できな…

Krzysztof Kieślowski - Camera Buff (1979)

ポーランドの故キェシロフスキ監督の初期の映画「Camera Buff」 (1979)をDVDで観る。子煩悩の若い父親が、生まれたばかりの娘の成長をビデオに残したくて8ミリビデオカメラを買ったのをきっかけに、勤め先の企業から記録映像などを頼まれて撮っているうちに…

Caffe Vivaldi in West Village

nyc

ウエストヴィレッジの静かな一角にある隠れ家のようなカフェは、エスプレッソ・マキアートがとてもおいしい。ヨーロッパ風の落ち着いた雰囲気の歴史のあるカフェで、ニューヨークには珍しく、いつも静かなクラシック音楽が流れている。メインストリートから…

散歩がてらに近所の市立図書館を覗いてみたら、けっこうおもしろくて時間を忘れてしまった。アートや写真や映画のおびただしい数の本で埋め尽くされた棚は、さすがアメリカだなと圧巻。あと、音楽ではジャズやロックもただの大衆音楽ではなくて、すでにこの…

my room

とりあえず、デスクまわりをセットアップ。今回は奥の部屋に自分専用の小さなスペースを作れるようになったので、ウィーンのギャラリー的な雰囲気を出そうと試みる。机に面した西向きの巨大な窓はインスタレーション風に白いシーツで覆い、以前ソーホーの格…

ニューヨークに無事到着しました。前代未聞の大荷物をやっとのことでアパートの4階まで運んで、近所の中華料理屋のエビチャーハン(えびがいっぱい!)を食べて、ぐわーっと3時間くらい爆睡。日本にいたときには大荷物の運搬が無事にできるかどうか気になっ…

明日が渡米だというのに直前に風邪をひいてしまって、ぎりぎりまで荷作りに追われるはめに。こういう大事なときに風邪をひいてしまうとは、緊張感が足りないのか、段取りが悪いのか、その両方か。そういえばケルンとベルリンのフェスティバルでも気管支炎に…

CDは全部まとめて段ボールに入れて、昨日一足先にアメリカに送ってしまったので、唯一手元に残っていたWIRE誌の付属コンピレーション10と11を、ミュージシャンの名前を見ずにブラインドでかけて聴いている。封すら切っていなかったけれど、しかし。30秒以上…

ジャージー・シティのアパートには地下室があって、その奥の部屋は共有のランドリースペースになっていて、業務用の巨大な洗濯機と乾燥機が置いてあったのだけど、最近それらのマシンは別の場所(といっても同じ地下室内)に移動してしまったらしい。という…

ビザが取れたと思ったとたんに気が抜けて、この1週間ぼーっと何もせずに過ぎてしまった。渡米前にやらなければならないことが12個もリストにあるというのに、あと10日くらいしかないのに。今度行ったらたぶん半年くらいは日本に帰ってこないと思うので、ほ…

猫の話

cat

4年前にマンハッタンの友人のアパートに滞在していた時に撮った、ルームメイトの飼い猫のチューリップ。あれは10月だったかな。日本に帰りたくない、このままニューヨークにいたいと思いながら撮った思い入れのある写真だ。あのときの夢が本当にかなったんだ…

今日の午後、アメリカ大使館の面接に行って、ビザをもらってきました。祭日の午後だったせいか、思ったより空いていて、あまり待たずに「はい、問題ありませんね。どうぞ」という感じに、すんなりともらえてちょっとびっくり。ああ、これで明日にでもアメリ…

日本にいるのもあと2週間ちょっとかと思って、今のうちに日本でしかできないことをやっておこうと思うのだけど、焼き魚を思う存分食べておこうということ以外はなかなか思いつかない。庶民だなあ。4ヶ月間も日本にいたのはとても久しぶりだったせいか、3ヶ…

先日クロード・ボリング・ジャズ・トリオとフルート奏者の演奏を聴いたせいか、耳が久々にクラシック音楽モードになってしまったので、モーツアルトのバイオリン協奏曲とJ.S.バッハのハープシコード協奏曲ばかり聴いている。こういう時は、なぜか電子音のも…

久々に電車に乗って外出。といっても、取材の仕事が入りでもしなければ電車に乗って都心に行くなんてことをまったくしなくなってから久しい。夕方6時以降の新宿方面行きの上り電車のがらがらに空いている車内は、心が躍る。が、新宿で下りたら通勤帰りのすご…

新宿のディスクユニオンに中古ジャズCD51枚を売りに行った後で、イン・ザ・ルームにあるBOSEのショールームに寄って、WaveRadio/CD の音質をチェックしてみた。たしかに重低音はかなり出ているけれど、なんとなくベース音がひと塊になって聴こえるようで、迫…

ビート最後の日

中古車屋の人が今日、愛車のビートを引き取りにきて、さっき乗って行ってしまった。もう手放すのはしかたないんだと割り切っていたつもりだったのに、ビートが走り去っていってしまった後、涙があふれて止まらなくなった。物にも人にも執着をもたない性格で…

猛暑の中、ふたたび都心に出て恵比寿で先日の健康診断書をもらい、そのあと地下鉄で霞ヶ関に出て、警視庁まで渡航証明書をもらいに行く。これでビザ申請用の書類はすべてそろったので、あとはアメリカ大使館での面接日の連絡を待つのみである。この政情のあ…

アマン・スタジオ雑感

フェネスのサイトをつらつらと見ていたら、アマン・スタジオ内にあるフェネスの仕事場の写真を発見。そういえば去年の11月にこのスタジオに行ったときに、フェネスがやってきてスタジオの奥の小さな部屋にこもっていたけれど、あれは時期的にちょうど「Venic…

ホンダのビートその後

この夏はほんとにフェネスをよく聴いていた。聴けば聴くほど、その音楽の完成度と深みが見えてくる。「Venice」はそんな作品だと思う。あきらめたことで「永遠」になった夢と、あきらめなかったことで「現実」になった夢がある。後者を選んで生きていくのが“…

ホンダのビート

12年間乗っていた愛車(ホンダの白いビート)をついに手放さなければならなくなったので、目下、いくつかの中古ディーラーと交渉中。今までエンジントラブルも一度もなく、私の不注意でバッテリーが上がってしまったとき以外は、ほとんど問題もなかったし、…