自家製ピザ2種類

最近、ピーター・ラインハルトという人の著書『American Pie: My Search for the Perfect Pizza』を読み始めたら、この本に出てくるピザを無性に作りたくなって、ニューヘイブンで有名なピザ屋のピザ2種のレシピを参考にして、今日作ってみました。全米で最も美味しいピザと評判の「White Clam Pizza」(アサリの代わりにエビで)と、同じくニューヘイブンで有名な「Sauce and Mutz Pizza」(Mutzというのは地元の言葉でlow-moistureのモッツァレラチーズのことだとか)の2種です。(ニューヘイブンには行ったことないんですが、この本のエピソードを読むと、アサリのピザというのがとても美味しいらしいです。)

ピザ生地も同じ本に載っていた「ネオ・ナポリタン・ピザ生地」のレシピで、ニューヨークのピザの生地も、基本的にこれと同じような配合だとか。High-gluten粉とセモリナ粉だけだともちっとした食感が強くなりすぎそうなので、さくっとした軽さも得るためにAll-purpose粉と半々にしてみました。これは、強力粉と薄力粉半々の配合でもよさそう。水分が多めなのでかなり柔らかい生地ですが、フードプロセッサーで2分こねてから室温で15分、その後冷蔵庫で一晩寝かせたら、かなり伸びのよい扱いやすい生地になりました。ピザストーンがないので、キャストアイロンのフライパン2つに生地を乗せて、500Fのオーブンで12分(初めに生地のみ3分、トッピングを乗せて9分)焼きましたが、底にかりっとした焦げ目もついて、良い感じに仕上がりました。

マリナラソースは、ネットで探して見つけたDino Romanoという人のレシピ で作ったら、シンプルながらもトマトの甘みが感じられる美味しいソースに。あと、生地の上にチーズ(low-moistureのモッツァレラとペコリーノ・ロマーノ)を敷いて、その上に数種類のハーブとニンニクを混ぜたオリーブオイルにマリネしておいたエビと、そのハーブオイルも一緒にトッピングにして焼く「White Pizza」もなかなか美味しかったです。前日に生地をこねて寝かせておけば、意外と簡単に作れるので(しかも安上がり)、これからピザ作りにはまりそうです。

それにしても、この『American Pie: My Search for the Perfect Pizza』という本、イタリア各地の有名なピザ屋を始め、米国内で評判の各地の名物ピザ(NYブルックリンのDi Faraのピザも)の紹介や、その中でも特に著者が気に入っているピザ各種を再現するレシピが紹介されていて、ピザ作りの基本テクニックもわかりやすく詳細に説明されているので、ピザマニアの人にも初めてピザを作る人にもおすすめです。