気に入った言葉

前にもここで紹介した、作曲家でクラシック音楽評論家の助川敏弥氏の日記サイトの最新エントリーより。

作曲の仕事も人のわざである以上、疲れることがある。こういう時、強行すればいいものは出来ない。商売音楽であれば、休むわけにもいかないから続けるが、自分の作品ではそうはいかない。矢代秋雄さんは、無理すると音楽が水っぽくなると言っていたが、水っぽくなるか、想像力が貧しい石のような音を並べることになる。こういう時は休むことだ。(中略)

時間を置いて頭を休めることが肝要。意識の底では仕事のことを潜在させて熟成させなければならない。結局、時間が経つことが対策ということになる。

文章を書く行為にも当てはまりそうなことですね。こういう誠意をもって音楽と向き合う人の作った音楽というのは、ぜひ聴いてみたい気がする。「水っぽい音、想像力が貧しい石のような音」って、なんだかすごくよくわかる。