back to nyc


ウィーンからプラハ空港経由で帰国。プラハの空港のセキュリティ・チェックの徹底ぶりがすごかった。カメラバッグの望遠レンズのふたまで開けさせられたし(中に銃でも隠し持っていると思われたのか)、一つ一つのポケットも調べられたし、カロリーメイトの中身まで質問されました。東欧からのNY行きの便てこんななんでしょうかねえ。NYに着いたら着いたで、今度はイミグレーションでビザの旅行許可証を1時間かけて調べられて、出てきた時にはもうぐったり。政府発行の公の書類を堂々ともっていてもこれですからね。アメリカ住むのはほんと大変です。調べるのに時間かかった理由も、係員たちが昼食に出てしまい、戻ってきてからもだらだらとおしゃべりしていて、なかなか書類に目を通そうとしなかったからで、部屋で待たされている20人くらいの外国人旅行者や移民者の疲労とか不安なんてまったく無視で、ほんとにこの人たち、移民者のことを動物かなにかと同じだとしかみなしていないんじゃないかと思いました。でもまあ、なんとか無事に帰宅したので一安心。プラハビエンナーレ参加も無事終了。こちらの詳細はまた後日に。

ウィーンのミュージシャンたちは忙しいツアーの合間にちょうど街に戻っていたり、夏の休暇に入る直前だったりで、タイミングよくほとんどの人たちに会えました。アマン・スタジオで撮った写真、またスライドショーか何かにして、そのうちウエブにアップします。8日間でもウィーンに滞在できて、本来の自分の落ち着いた心持ちを取り戻せたのが何よりも嬉しかった。あのトラムや車の往来がふと途絶えた瞬間に、完全な沈黙がときおりやってくるウィーン西区のしんとした静けさを、騒がしいニューヨークの中で暮らしていても忘れずに心の中に保っていたいと思う。