Erstwhile 044と045リリース!

■ 秋山徹次 / Gunter Muller「Points and Slashes」(Erstwhile 044)

日本人離れしたブルース感覚とエッジのあるギターノイズで国際的に注目されるギタリスト秋山徹次と、スイスの実験的なエレクトロニクス&パーカッション奏者として世界各地の即興演奏者と多数のコラボレーションを残しているギュンター・ミュラーとのデュオ作。アナログ的な厚みと温かみの漂う空気の中を、エッジのあるギターノイズや電子音が鋭く光り交錯する名演。2004年4月に東京で録音。

■ Julien Ottavi / Dion Workman「misenlian」 (Erstwhile 045)

フランスのナンテを拠点に活動するJulien Ottaviと、ニュージーランド出身でNY在住のDion Workmanの若手新鋭デュオによる電子音響作品。Dion Workmanは2003年のソロ作「Ching」(Antiopic)で、オーストリア・カルチャー・フォーラムの〈Max Brand Prize〉を受賞している。本作は、過去2年間に行ったレコーディング計50時間の中から厳選された音源を編集。持続的な電子音が微細なヴァイブレーションを伴いながら、低周波から高周波まで幅広い音域の中を自在に変化していく、その微妙さと大胆さが秀逸。
(写真左:044 /右:045)

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ところで、下の予定にも書いたウィーンの滞在中、ダンス・カンパニーの音楽の仕事でずっとツアー中だったピタもちょうどウィーンに帰っているとのことで、6/30の〈rhiz〉ではDieb13とDJを、7/3には〈rhiz〉でソロ(+映像との共演)をやるらしい。ピタがウィーンでライブをやるなんてもうめったにない(それもソロの演奏なんてほとんど観られない)というのに、何というラッキー。今日まで生きてきてよかった。

ところでアーロン・ディロウェイは〈ウルフ・アイズ〉のメンバーから抜けて、これからはソロと他のバンドの活動を始めるらしいけど、この人にはピタも注目しているらしい。「アーロン・ディロウェイの抜けたウルフ・アイズは、もう〈ウルフ・アイズ〉じゃないよ」とまで言っているし。ピタとアーロン・ディロウェイの共演というのを、できればいつか観てみたい。この二人、音楽のタイプは違うのだけど、何というか芯にあるものが似ているような気がする。自分の「声」で絶叫できる人たち、というか。