erstwordsに角田俊也氏の原稿掲載

アーストワイルで運営している海外向け音楽評論サイトerstwordsに、角田俊也氏による原稿「フィールド・レコーディングと実験音楽シーン」を英訳して掲載させていただきました。このサイトのために角田氏が特別に書き下ろしてくれたもので、早くもこれを読んだ海外の読者からの好評もいくつか届いています。(欧米のリスナーは反応が早い…。)フィールドレコーディングと角田氏の活動について、非常に興味深い視点から書かれた内容です。

http://erstwords.blogspot.com/

■追記(7/14)

「WIRE」誌のブログの7/13のエントリーに、erstwordsに掲載した角田俊也氏の執筆に関するレビューが載ったようです。他にも、各所から多数、好評の反響がこちらに届いています。日本語で書かれた文章を英語にしたおかげで、こうして様々な反響を海外で新たに生むことが可能になる…というのは嬉しい限りです。

■追記(7/29)

WIRE誌のブログ『MIRE』に載ったerstwordsの角田俊也氏の文章に対する好評、英語では意味がわかりにくいので、和訳して下記に載せておきます。

□角田俊也

Erstwordsブログに、角田俊也がフィールドレコーディングについて書いた大変興味深い文章が掲載されている。

角田のアプローチは、彼独特のものだ。彼がここで述べている内容は、私にとっては、これまでの世間一般のフィールドレコーディングについて書かれた文章にありがちな不鮮明でもやもやした考えを、すっきりと明確に解決してくれた。世のフィールドレコーディングの多くは、特定の環境を記録し保存することを目的としていて、(環境破壊への危惧を含んだ)環境保護という道徳的な視点以外には、美学的にはさほど価値のない保守的な作品ばかりだったりする。何を保存すべきか、何を保存すべきではないか。この問いに対して説得力のある答えを与えてくれるフィールドレコーディング・アーティストは、(角田を除いて)ほとんどいない。つまり、彼らの多くは、新世代の風景画家ではないということなのだろうか。

posted by Derek Walmsley
2009年7月13日(月)