お知らせ

米国の公共ラジオNPRの「All Songs Considered」という番組の12月29日の放送で、グラハム・ラムキン/ジェイソン・レスカリート「The Breadwinner」の中の曲がかかるそうです。多分2008年の年間ベスト曲特集の一環ではないかと察しますが、このCD「The Breadwinner」は、ちまたのリスナーの間でもあちこちで年間ベスト盤の1枚に入れてもらえているようで、嬉しい限りです。グラハム・ラムキンは、個人的にも、アーストワイルで取り上げた隠れ逸材の重要人物として、今後の作品作りにも大変注目しているアーティストです。

あと、ジェイソン・レスカリートといえば、先日の8時間DJセットの最後にかかった「The Pilgrim」(Glistening Examples / 2006)の曲に改めて感動しました。フィル・ニブロック氏の巨大スピーカーの音響システムを通してじっくり聴いてみたら、以前は気づかなかった隠れ低周波の凄みを体感できました。レスカリート自身が父親の死と向き合いながら、その直前まで間近で録音し続けた音声を素材にしているとはいえ、死の生々しさを超えて、生死の狭間で魂が体験するであろう目には見えない感覚とでもいうような荘厳なものが見事に捉えられた音響作品だと感じました。

その他、先日リリースされた、東京でのAMPLIFY 2008フェスからのライブを収録したErstLive2枚も、欧米のリスナーの間で早速良い反響が出始めていて、2009年に向けての良いスタートとなりそうな感じです。来年リリース予定の新譜数枚も、順調に完成に近づいていますので、お楽しみに。