新たな海外向け音楽評論サイトをスタート!

本日、海外向けの新たな即興/実験音楽評論サイト「erstwords」を、アーストワイルのジョン・アビーの主宰・編集により、開設いたしました。(現在は仮デザインとして、ブロガーの機能を借りていますが、いずれは正式なサイトに移行する予定です。)

第一弾には、音楽評論家の北里義之さんが先日ミクシィに掲載されたアンプリファイ・フェスティバル評(計4章)から第1章を、ご本人の承諾を得た上で英訳し、掲載させていただきました。残りの3章も、近日中にアップされる予定です。今後も、アーストワイル関連ミュージシャンのみならず、世界各地のミュージシャンに関する記事を紹介するサイトにしていきたいと思います。他にも、すでに数人のミュージシャンやライターが様々な原稿を執筆中ですので、完成次第、順次アップロードしていきます。主に、ミュージシャンによって書かれた他のミュージシャンに関する評論を扱い、既存の音楽雑誌ではカバーしきれない演奏家の深淵な部分にも焦点を当てられるような内容を目指しています。海外ではなかなか紹介されない日本のすぐれた音楽評論なども、英訳して紹介していきたいと思っております。乞うご期待!

                                                              • -

【追記】

この英語版・音楽評論サイト「erstwords」、開設してまだ3日目ですが、掲載された北里義之氏の評論を読んだ英語圏の音楽ファンから、徐々に感想が寄せられています。中には、「日本人はこんなに深く突っ込んだ所まで考えながら音楽を聴いているのか」という驚きの声もあったりして、なかなか反響が面白いです。従来の欧米の音楽評とは全く違う切り口やアプローチ、よそからの借り物ではない自分の言葉で語られる音楽評として、日本の評論は今後も注目を浴びていくのではないかと思います。この音楽評論サイトの目的のひとつは、欧米ではしばしば誤解されがちな、あるいは安易に使われ過ぎの「音響」の意味や、そうした用語で十把一絡げでは論じられるべきではない日本の個々の演奏家たちの独自の取り組みについてなど、欧米のリスナーにとって目からウロコの体験ができるよう、その手助けができたらと考えています。とはいえ、英語圏のライターによって書かれた音楽評も今後はどんどん掲載されていくと思います。