テニス再開


以前は取材などに行ってきたら、その日のうちか翌日には記事をまとめて写真と一緒に「はいっ!」と送り返していたのに、今回は撮影してきた写真の編集作業が終わったところでどっと疲れが出て、原稿をまとめる気力がなくなってしまった。ああ、年だろうか。が、なんといってもこのところ、持久力が足りなくなっているのをひしひし感じる。そういえば、日本にいた頃みたいに市営プールにがんがん泳ぎにいったり(市民は無料って日本はすごいな)、テニスをしたり、自転車に乗ったりという日々の運動をアメリカに来てからまったくしていない。下手に戸外の運動などしていたら襲われそうだし、自転車なんか乗ったら盗まれそうだし、アメリカで日常的にある程度ハードな運動をするというのはけっこう難しいものなのだ。とりあえず、腹筋と背筋と腕立て伏せとストレッチはやっているのだけど、持久力やスタミナというものはどうもそれだけでは足りないようだ。マンハッタンをやみくもに歩き回っても、やはり足りない。

と思っていたら、最近ジャージーシティにテニスコートのある大きな公園があるのを見つけた。いろいろ調べたら、なんと家の目の前のバス停からバスで行けることも発見。この辺りをバスが走っていることすら知らなかったけれど、実は10分おきに走っているらしい。なんだもっと早くに知っていれば。まさかこのジャージーシティに、地下鉄以外にそんなに気の利いた交通機関があるなんて思いもよらなかった。そこは野川公園みたいに緑の多い大きな公園で、週末はピクニックに訪れる家族連れも多く、このあたりでは稀に見る、とてもジャージーシティとは思えない平和な光景だ。12面もあるテニスコートは誰でもふらっと来てただで使えるので、これは毎週通ってしまいそう。どこにいても思うのだけど、テニスを(わりとまじめに)やっている人たちに極悪人はいないような気がする。ただ週末でも空いているコートを見ると、テニス人口より極悪人の数がはるかに多い地域性を感じなくもないが、まあいいか。とにかくただでテニスができるのはありがたい。

しかし。久々(5年ぶりぐらいか)にテニスをしたら、10分足らずのラリーで息が切れてしまった。ああ、悲しき持久力の衰え。それでもやはり、テニスは楽しい。アメリカで生き抜くためには、やはり体力が基本だと実感するこの頃なだけに、これからも腹筋と背筋と腕立て伏せとストレッチ、そして週1回のテニスで持久力を取り戻そうと堅く決心する。そして来年にはUSオープンを観に行こう。(今のままでは観戦してるだけでバテそう。)