yukoz2005-05-16

先日のインタビューの後のトニックでのライブを皮切りに全米ツアーへと旅立って行ったサイティングスは、6/5までの30日間、移動日たった3日間を除いて毎晩ライブをやるという、体育会系の合宿みたいな日程をこなしているらしい。いやはや、ロックバンドのツアーというのは半端じゃないですね。CDの売り上げよりツアー収入の方がメインだというのもわかるけど、このサイティングスというバンドはとりわけハードなスケジュールをこなす硬派のノイズロックバンドらしい。かと思えば、同じブルックリンのバンド仲間でも、ブラックダイスのように「今は夏休みよん♪」と言ってマイペースでやっているバンドもあるし、同じ75年前後生まれの同世代のノイズロックバンドといえども、個性がいろいろあって面白い。

No Fun Festivalでは、中西部から来ていたノイズバンドを十把一絡げで「オハイオゾンビ」と呼んでいたのだけれど、同じアメリカ中西部といっても、オハイオ州ミシガン州ではまたずいぶんと趣が違うらしい。本能や衝動のままに暴れてしまいそうな危ない気配漂うオハイオ州のバンドに対して、ミシガン州のバンドは「デトロイトロック魂」とでもいえそうな真剣さが音楽の中に感じられて、ちゃんと考えて演奏しているのを感じる。今のシーンでは、〈ウルフ・アイズ〉とか〈サイティングス〉のマーク・モーガンとか。そういえば、70年代のファンカデリックもミシガン出身でしたっけね。