散歩がてらに近所の市立図書館を覗いてみたら、けっこうおもしろくて時間を忘れてしまった。アートや写真や映画のおびただしい数の本で埋め尽くされた棚は、さすがアメリカだなと圧巻。あと、音楽ではジャズやロックもただの大衆音楽ではなくて、すでにこの国の歴史的な産物として扱われているのをうかがえるほど分厚い研究書や辞典が揃っているのもすごい。小さな町の図書館だと思っていたのに、この蔵書の充実ぶりは感動ものである。アート雑誌も最新の号が揃っているし、やみくもにマンハッタンのギャラリーを回る(=けっこう外れが多い)よりもずっとおもしろい。でも、いいなあと思う作品は、たいてい北欧かドイツかウィーンのが多い。



ジャージーシティのこの近所は、最近はニューヨーク大学などの学生がたくさん移り住んでいるらしく、地元の失業者たちが暇そうに街かどにたむろしていた半年前に比べると、ずいぶん活気が出てきたように思う。よい傾向である。

部屋では、たまっている大量のCDを片っ端から聴いている。ErstLive のライブシリーズ第1弾と第2弾のマスタリングも終わったので、今はプレスの仕上がり待ち。