雑感


ベルリンのAuslandの入り口でトランペットの練習をしていたアクセル・ドゥナーの写真。この人ほどトランペットを吹く姿が美しいと思わせるミュージシャンはあまりいない。トランペットを構えた瞬間に、ぴしっと周りの空気が引き締まるような気がする。

ニューヨークの移民弁護士と、ビザの申請のことで再び怒濤のようなメールのやりとりが始まった。期限のぎりぎりになって、やっぱりNYに行くことにしましたと伝えるようなこのひんしゅくものの私を相手に、夜中までかかって書類を作成してくれているようで、なんだか申し訳ない。この人たちの事務所はブルックリンにあるのだけど、弁護士事務所というよりは、ベルリンあたりのアートギャラリーのようなオフィスで、広々としたロフト風の部屋の正面に、壁一面を覆いつくす巨大な油絵がかかっていたりして、とてもすてきだ。クライアントも、メディアで働く人や写真家などのアーティストが多いようで、ウィーンやベルリンのアーティストたちともつながりがあるらしい。私の担当弁護士の女性も、ドイツからアメリカに移住した人なので、アメリカに移住しようとしている外国人の気持ちをよくわかってくれるような気がする。