水道水と降水に含まれる放射性物質の都道府県別モニタリング

全国都道府県の水道水、降水に含まれるヨウ素131とセシウム137のモニタリング結果が、文科省のホームページに載っています。(最新データは3/19採取分。)
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303956.htm

これによると、3/19の東京都新宿区では、降水中に含まれるヨウ素131を51(MBq/km2)検出、セシウム137は検出されていません。水道水に含まれるヨウ素131は2.9、セシウム137は0.21(Bq/kg)という結果が出ています。今後しばらくは、この文科省モニタリングで地元の水道水や降水の放射性物質量(特にセシウムの有無や量に注意)を毎日チェックした方がいいかもしれません。

ちなみに、原発事故の放射線と医療の放射線の違いについては、下記のサイトでわかりやすく説明されています。
http://takedanet.com/2011/03/17_8eec.html

これによると、1日当たりの被ばく量は、もし同量の放射線漏れが続いた場合、1時間分(例えばレントゲン1回分)の被ばく量の24倍になるので、各自で文科省の観測データ等を元に、1日当たりの被ばく量や1週間あたりの被爆量などを計算する必要がありそうです。(ニュースでは1時間分の被ばく量しか伝えられていないようなので。)

あとは、今後は地元の水道水がどこから来るのか、各自で市町村のホームページなどで確認しておいた方がよさそうです。ちなみに、武蔵野市の水道水は、市のサイトによると、地下水80%と河川水20%を混ぜて配水されています。地下水は深さ約250mの井戸からくみ上げられ、河川水は群馬県の山奥と東京都の西部、山梨県東部から来る川の水を浄化しているので、今回の放射性物質による汚染の心配は、比較的少ないかもしれません。→下の最新情報を確認してください。
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/faq/00/00/18/00001815.html

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【3/23 最新情報】

NHKによると3月23日、東京の金町浄水場から暫定的指標値を超える放射性ヨウ素検出されたそうです。乳幼児に限り摂取しないようにと呼びかけています。金町浄水場から水道水が(一部でも)供給されている地域は、23区および武蔵野市、町田市、多摩市、三鷹市稲城市。その地域では乳児における水道水の摂取をしないように。長期的に摂取しなければ健康に影響はないとのこと。(東京都会見・NHK

金町浄水場から供給される水道水は、武蔵野市の場合は水道水の20%以下のはずで、そのほとんどは朝霞浄水場系なので、金町浄水場系の水はほんの少ししか含まれていないと思われます。(後の70%は安全な武蔵野市の地下水。)水道水の100%が危険というわけではないのが安心ですが、今後も水道水に含まれる放射性物質の量には念のため注意が必要かと思います。(下記のグラフを毎日チェックすることをお勧めします。)

■【緊急のお知らせ】乳児の水道水摂取について(23日午後10時)〜武蔵野市の公式HPより。

武蔵野市の水道水は、約8割が市内深井戸水で残り2割が都水道局の水です。さらにその都水のほとんどは朝霞浄水場系であり、金町浄水場系(本日都が乳児の飲用に関する暫定指標値を超える濃度の放射性ヨウ素の検出を発表)はごく一部となります。このことから、武蔵野市の水道水が乳児も含め健康に影響を与えるとは考えられませんが、念のため本日採水を行い、調査を実施中です。結果は明日発表予定です。
http://www.city.musashino.lg.jp/cms/news/00/01/65/00016524.html

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■全国の水道水の放射能濃度一覧グラフ(3/22更新)
http://atmc.jp/water/

■全国の雨の放射能濃度一覧グラフ(3/22更新)
http://atmc.jp/ame/