Erstwhileの新譜2枚、発売開始

吉田アミ/中村としまる『蕎麦と薔薇』- Soba to Bara(erstwhile 056)※4月4日発売

東京の即興シーンで長く活動している吉田アミ(ヴォイス)と中村としまる(ノーインプット・ミキシング・ボード)が、デュオとして初共演した作品。吉田と中村が2008年6月に個別に録音・編集した各々のパート48分の音源を、追加の編集なしに実験的にそのままミックスしてみたところ、非常にパワフルな作品となったため、そのまま一切編集を加えずにリリースされることが決定した。

互いの音楽を理解し合う演奏者2人による〈スピリチュアルな共演〉とも言える本作では、各々の個性が際立ちながらも時には偶然がもたらす融和や調和の瞬間も生まれ、演奏者同士の互いに対する強い信頼と絆が伝わってくる。同じ空間を共有することで共演者からの影響を受け合う従来の即興演奏とは違い、演奏者が各々のアイデンティティー(独自性)と深く静かに向き合うことで、即興の限界を超えた領域に達し、デュオ表現の新たな可能性を感じさせる力強い共演作となった。ミキシングとマスタリングは中村としまる。カバーアートは雑誌『nu』などでも注目されている戸塚泰雄。インナーには、吉田アミと中村としまるがこのCDのために特別に寄せた日本語の文章も、別紙で収納されている。

http://www.erstwhilerecords.com/catalog/056.html

■Christof Kurzmann / Burkhard Stangl "neuschnee" (ErstPop 002) ※4月9日発売

ウィーン在住のブルクハルト・シュタングル(ギター)とベルリン在住のクリストフ・クルツマン (laptop, vocal) のデュオ・プロジェクト〈schnee〉による3作目。ErstLive シリーズから2005年にリリースされた『schnee_live』の続編ともいえる作品。この数年、南米を頻繁に訪れ、現地の音楽や文化の影響を強く受けているシュタングルとクルツマンが、独自の個性とセンスでポップスの断片を随所に挿入しつつ、ヨーロッパ的な陰鬱から抜け出し、燦々と降り注ぐ太陽の温もりを感じさせるポジティブで力強いサウンドを展開している。カバーは、ベルリン在住のデザイナー、Marion Gerthによるアートワーク。

http://www.erstwhilerecords.com/catalog/EP002.html

先行予約、受け付けております。どちらもアーストワイル・レコード10周年を記念するにふさわしい傑作ですので、乞うご期待!

■追記(4/4)…吉田アミ/中村としまる『蕎麦と薔薇』(erstwhile 056)、一足先に本日リリースされました。
■Christof Kurzmann / Burkhard Stangl "neuschnee" (ErstPop 002)、本日4/9リリースされました。