ErstLive 006

このフェスでのキース・ロウ/宇波拓のデュオは、2人の演奏者が互いの音を尊重し、しっかり向き合いながらも、2人の音がその場の「空間」を介して行き来している…という感があって、そのオープンなスペース感覚がとても気に入っています。緊張感が貫いていても強度の密閉感・閉塞感を与える音楽というのは、何か特定の聴き方を一方的にリスナーに強いているような気がして窮屈な感じを覚えるのですが、このデュオの場合は、聴き手に程よい距離感と空間を許していて、こうしてCDで聴いていると、その演奏が起きていた空間に存在した「空気」を、聴き手が自由に好きなように体感できる…という感覚があり、その押し付けがましさのなさが、とても気に入っています。おそらく、このオープンな空気感には、宇波拓のユニークな個性が反映されていて、そこにこの組み合わせだからこその面白さがあるのではと感じます。

ErstLiveの新譜2枚の詳細は、こちら