ErstQuake3の関連イベントのお知らせ


9/26(火)に、NYUのFM局「WNYU」で、Erstwhileのジョン・アビーとQuakeBasketのティム・バーンズによる屋外DJセットの放送があります。時間は、26日の8PM〜9PM(日本時間の27日9AM〜10AM)。WNYUのサイトで聴けます。

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さて、いよいよ今週の木曜から「ErstQuake3」が始まります。ということで、出演者の簡単な紹介などを。

■9/28 (Thurs)

まず、初日28日(木)の最初のセットは、アリゾナ州在住の Jeph Jerman とバーモント州在住の Greg Davis のデュオ。石やゴング、壊れたパーカッションなどを使った即興演奏のようです(私もまだ聴いたことありません。)次は、ベルリン在住の Kai Fagaschinski とウィーン在住の Klaus Filip のデュオ。ウィーン即興系の好きな人はお見逃しなく。その次のセットは、昨年ポートランドからNYに拠点を移した Bryan Eubanks と NY在住のBarry Weisblat のエレクトロニクス・デュオ。これはライブで聴いたことありますが、2人の音の相性がぴたりと合っていて良い演奏でした。4組目は、オハイオ州在住の Joe Panzner と Mike Shiflet の「Scenic Railroads」。昨年のNYの「No Fun Festival」のレポートで、私が「オハイオゾンビ」という愛称で呼んだあの中西部ノイズ系の人たちです。ノイズ系といっても、ラップトップ音などをメインにした音数の少ない演奏だったりします。マイク・シフレットは、現在日本に滞在中で、姫路を中心にライブ活動をしているようです。そして最後のセットは、バスク出身でベルリン在住の Mattin とNYの即興ドラマー(ロックバンドの活動も多忙)の Tim Barnes のデュオです。”アンチ・アーストワイル”を自称するマッティンが、どんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみです。


■9/29 (Fri)

2日目の29日(金)の最初のセットは、日本の Sachiko M とNY在住のパーカッショニスト Sean Meehan のデュオ。5年位前に珠玉のサインウェーブとパーカッションのデュオCDを出した2人です。次は、NYのノイズ系バンド「Double Leopards」のメンバーのMichael R. Bernstein と Mike Shiflet のデュオ。これも「No Fun」系のノイズ即興。その次は、ポートランド出身でソウル在住の Joe Foster とボルティモア在住の Bonnie Jones のデュオ「English」。デジタル・ディレイ・ペダル・エレクトロニクスとデジタル・ディレイ・ペダル・マイクロフォンを使うそうです。この筋の演奏者の使用楽器は、年を追うごとに長い名前になっていきますね。4組目は、2年前のAMPLIFYフェスティバルのベルリン最終日の最終セットで観客を沸かせた、ウィーンの Burkhard Stangl と Christof Kurzmann のデュオ「schnee」。この人たちは、ライブのたびに違うスタイルの演奏で驚かせてくれるので楽しみです。最後のセットは、ミシガン州のウルフアイズの元メンバーの Aaron Dilloway とノルウェーのジャズカマーの Lasse Marhaug のデュオです。昨年の「No Fun」で観客を熱狂させた2人が、初共演します。



…と、2日間の紹介だけで息が切れてきたので、ここでちょっとひと休み。今回は、アーストワイル系のミュージシャンとノイズロック系のミュージシャンが入り混じり、さらに圏外の即興演奏者らも介入するという、ものすごいフェスティバルになりそうです。特に2日目の、Sachiko M & Sean Meehan で始まり、Aaron Dilloway & Lasse Marhaug で終わるというのは、ちょっと想像を絶する1日になりそうです。



■9/30 (Sat)

3日目の30日(土)の最初のセットは、オーストリア在住の Radu Malfatti とベルリン在住の Mattin のデュオ。NYでライブを聴いた時には鼓膜が破れるんじゃないかとまじで思った轟音のマッティンと、沈黙のマルファッティ氏が、どのようなデュオを聴かせてくれるのかこれも楽しみ。次は、ベルリンの Kai Fagaschinski とウィーンの Burkhard Stangl のデュオ。2年前のAMPLIFYのベルリン祭で、非常に美しい旋律のアコースティック即興を演奏した2人です。3組目は、アメリカ初公演の Sachiko M吉田アミの「Cosmos」。NYのファンが待ち望んでいた、今回のフェスティバルの注目のセットです。その次は、ポートランドで活躍していた Bryan Eubanks と Leif Sundstrom のデュオ「GOD」。最後のセットは、 Aaron Dilloway のソロです。前に写真入りで紹介しましたが、この人の演奏中の豹変ぶりは見ものです。


■10/1 (Sun)

最終日4日目の10月1日(日)の最初のセットは、Jeph Jerman と Tim Barnes と Sean Meehan の即興です。顔ぶれからすると、パーカッション系の繊細な音の即興演奏ではと予想します。次は、まもなくアーストワイルから新譜「aso」がリリースされる吉田アミと Christof Kurzmann のデュオです。ウィーンと日本の即興に共通する何かと、それぞれの個性が、電子音とヴォイスの共演にどう現れるのか、とても楽しみです。3組目は、Sachiko M と Joe Foster と Bonnie Jones の即興で、こちらも初共演です。Sachiko M のサインウェーブの存在感と凛とした空気は、フェスティバルの「要」かも。その次は、NYの実験音楽シーンの重鎮 Phill Niblock とボストンの Jason Lescalleet の即興で、こちらも初共演。70年代から活動しているニブロック氏は主に作曲がメインのようですが、今回は世代の違う演奏者との即興演奏に挑戦してくれます。(翌日は、ニブロック氏の73才の誕生日ですよー。)最終日の最後のセットは、ノルウェーから Lasse Marhaug と John Hegre の「Jazkamer」が飾ります。初日からここまで、全部のセットを聴き通した人がいたらすごいかも…。勢いづいてエネルギーがまだ余っている人は、翌日ウイリアムスバーグの小さなスペースで、ウィーンとベルリンからの参加ミュージシャンのライブがあるそうなので、そちらへも。


ちなみに、「ErstQuake3」の会場はトニックで、7:30PM開場、8PM開演の予定です。1日券は18ドル、4日通し券は65ドルです。(ドリンク代は別。)