ドイツ気象庁とノルウェー気象研究所の放射線物質拡散予想

ドイツの気象庁ノルウェー気象研究所によると、4/5から4/7にかけて福島原発からの風が四国九州まで南下し、さらに偏西風で日本列島を横断するという予想が出ている。(武田邦彦氏のブログより)詳しい解説はこちら。
http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html


●DWD Simulation (Germany): Dispersion of radioactive releases into atmosphere http://atmc.jp/germany/

●NILU Simulation (Norway): Dispersion of radioactive releases into atmosphere
http://atmc.jp/norway/


ただ、下記のリンク先の日付ごとの推移グラフを見ればわかるように、大気中の放射線物質量は総体的に減少の傾向にあるようなので、今後福島原発で新たな爆発さえ起きなければ、3/15午前のような著しい増加は起きないと思われます。
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_archives.html

あと、ドイツとノルウェーのシミュレーションで記された放射線物質の予想値は、かなり高度の大気中の予想値(しかも爆発が起きた場合など最悪の事態を想定しての予想値)だそうなので、たとえ広範囲に及ぶとしても、新たな爆発も起きず、雨も降らなければ、大量に降下してくることはないのではと思われます。予防策としては、とりあえず外出時にはマスクをする、雨が降る場合は濡れないようにする、などでしょうか。

日本の気象庁や政府はこうした予報を出さないので、これら海外の気象研究所が出す予測をチェックして自衛すべき。(4/5から4/7にかけては、なるべく外出を控えたりマスクを着用するなど。)

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そういえば、3月15日の午前中に、東京の大気中で一時的に高濃度の放射線物質濃度が観測された時も、事前にその予報は全く流れなかった。その直後に緊急連絡を受けた都内の病院等では、通院患者を慌てて自宅に帰すなど対応していたが、それすら後の始末。なぜ日本は万全を期して、事前に放射線物質の拡散予報を出さないのか。パニックを恐れる以前に国民の健康を守ることを考えてほしい。

【追記4/7】

3/15午前中に福島原発で何が起きたか→それが関東上空も含めて大気中や水道水にどのような影響を与えたか、雨が降るとなぜ放射線量が上昇するのか等について、下記の東大早野教授のサイトでわかりやすく説明されています。→今後、3/15朝のような爆発が福島原発で起きさえしなければ、3/15朝のように高濃度の放射性物質が飛散する危険は、おそらくないのではと思われます。
http://togetter.com/li/119437


Right now, Japanese people have to refer the data at overseas meteorological agencies since they have no domestic forecast as to radioactive dispersion. Japanese government is trying to inhibit issuing any forecast as to the dispersion of radioactive substances in the wind to avoid causing a panic. Government should be concerned about the health and safety of Japan's citizens more seriously, before worrying about causing a panic.