追記

今回の日本滞在は、〈AMPLIFY 2008〉フェスの準備と運営、通訳、写真撮影、海外から来ていた観客のツアーガイド、親戚との集まりなど、短期間にやることがいろいろ重なっていたせいか、NYに戻ったとたんにどっと疲れが出ました。特に通訳は、英語と日本語の思考を絶えず同時に働かせていなければならない…というのが、まるで頭の中でMacWindowsのシステムを同時に始動させているような感じで、思っていた以上にきつかったです。そんな中で、いつもながら英語で自ら積極的にコミュニケートしようとしてくれていたミュージシャンの人達には大変感謝しています。

でも、今こうしてフェスティバルのライブ録音をじっくり聴き直していると、そうした諸々の疲労などどこかへ吹き飛んでしまうくらいの素晴らしい内容がたくさんあり、このフェスティバルを開催して本当に良かったと実感しています。特にキース・ロウは、今までとは違いドローンを一切使わない演奏で、4セットともにそれぞれ全く違う印象の演奏を聴かせ、今回のフェスで確実に新境地に達したことを証明してみせたと思います。(キース・ロウの今回の演奏については、また改めて詳しく書きます。)フェスの後に行われたキース・ロウとSachiko MさんのデュオCDの録音の成果も大成功で、来年2枚組としてリリース予定のこのCDは、同じ頃にリリース予定の吉田アミ/中村としまるのデュオCDと共に、アーストワイルから過去に出た作品の数々を上回るほどの素晴らしい作品になるような予感がします。

これらの新譜の詳細につきましては、また改めて告知いたします。