〈AMPLIFY 2008〉について補足

yukoz2008-08-18

9月の〈AMPLIFY 2008〉まであと1カ月ということで、フェスの内容について少し補足を。

元々、アーストワイルで企画していたキース・ロウとSachiko MさんのデュオCDのレコーディングを東京でやろうかということになり、せっかくキース・ロウを日本に呼ぶなら、ついてに小さなフェスティバルもやろうか…という話になり、レーベル恒例の〈AMPLIFY〉フェスをキッド・アイラックで開催する運びになりました。

今回のフェスでは、現在アーストワイルでCD制作を進めている他のプロジェクトも初共演ライブを行う予定で、初日の中村としまる/吉田アミのデュオ、2日目のSachiko Mのコンタクトマイク・ソロ(これも初公演)、3日目のキース・ロウ/Sachiko Mのデュオは、フェスとは別にCD制作も進めています。初日にキース・ロウと初共演する宇波拓さんも、来年か再来年にアネッタ・クレブスとのデュオ作品をアーストワイルからリリースする予定です。たまたま今後予定している新譜のラインナップの多くが日本の演奏者であることとも重なり、今回のフェスティバルはアーストワイルの進行中プロジェクトとも関連深いイベントになりそうです。その他、山内・吉村両氏は同フェス初出演。アーストワイルのCDやイベントで数々の名共演を残してきたキース・ロウ/中村としまるのデュオは、最終日のラストセットを飾ります。

今回のフェスのもう一つの見所としては、欧米では比較的広いスペースで演奏することの多いキース・ロウが、今回キッド・アイラックという大音響を出せない小さめのスペースの会場で、日本の演奏者らとの共演(その多くは初共演)を通し、どんな境地の演奏を展開するだろうかという点にも注目しています。近年のキース・ロウは、特に日本の即興演奏者からの影響を受けていることもあり、今回、日本国内で設定した小スペースで日本の即興演奏者らと集中的に濃い共演の時間を設けることで、キース・ロウ自身の音楽にどんな新たな方向性が見えてくるのか…という点にも期待しています。