Footlight Records閉店へ

yukoz2005-09-01

この春にノイズロックの原稿に没頭していた反動で、ECMのエグベルト・ジスモンチの「infancia」ばかり聴いていたこの夏。ニューオーリンズを襲ったのと同じ勢力のハリケーンがもし東海岸を直撃したら、マンハッタンもジャージーシティも同じように水没してしまうかもしれないことを考えると、人ごとではない。20年後にはもうヨーロッパ大陸もアメリカ大陸もなくなっているかもしれない。だからこそ今を悔いなく生きるしかないのだろうなと当たり前のことながら痛感するけれど、すべてが消えた後に残るものとはいったいなんなのだろう。

先週の日曜にイーストヴィレッジの東12丁目から姿を消した Footlight Records の閉店にまつわる記事が、エスクァイアのブルース・ウェーバー特集のところに載る予定です。ジャズの発祥の地ニューオーリンズを巨大ハリケーンが襲った同じ週に、ブロードウェイ・ミュージカルやハリウッド名画や古いジャズボーカルのアナログ盤の名所だったこの店がマンハッタンで閉店したというのも、考えてみれば不思議な因縁ですね。詳しい話は雑誌で。