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今週は雪がちらついて、今日もマイナス7℃。冬のニューヨークの寒さに体が慣れてきたせいか、外出してもあまり寒さを感じなくなってきた。渡米4ヶ月目にして、ようやくニューヨークの生活になじんできたのだなあ…としみじみ感じる。

グリーンカードが取れる前にも仕事をしたり海外に出たりできるように、Work Permit (労働許可証）とTravel Permit (渡航許可証）というのを申請しているのだけど、それらが下りるのは3ヶ月後なので、それまではおとなしく家で過ごそうと思い、最近料理にやたらと凝っている。日本にいた時にはぜったい作らなかったオーブン料理とか、野菜と肉を6時間じっくり煮込むチリ料理とか、新鮮な生のチリペッパーを使うスパイスのきいたタイ料理とか、そういうのを作るのがとても楽しい。音楽のライブを聴きに行くよりも楽しい。

粗く切ったじゃがいもに、たっぷりのオリーブ油と塩こしょうとカイエンペッパーとパプリカをまぶして、オーブンで30分くらい焼いて作るフライドポテト（仕上げにパセリのみじん切りをさっとまぶす）もとてもおいしい。音楽と同じで、やたらと素材をたくさん混ぜすぎないこと、調理しすぎないこと、最低限のシンプルな素材を組み合わせることが肝心。食材というのは、野菜も肉もそれぞれに自然な勢いや発展すべき方向というのをもっていて、その自然な「勢い」を生かして正しい方向へと導くのが、おいしい料理の秘訣だと思う。