一昨日のニューヨークは、マイナス11℃で凍りつきました。前夜に降った雪が、路面で細かい粉のようになって一日中残っていました。こういう日は心身共に機能が停止してしまう。



前々から、自分の部屋で聴く小さなスピーカーシステムがほしかったので、ビクターのEX-A1というCD/DVDプレイヤーとスピーカーのコンポを買って、先日届いたので設置した。日本では定価9万円のが特価5万7千円くらいになっているそうだけど、アメリカでは400ドルで買えたのでうれしい。

噂では、この世界初のウッドコーン・スピーカーというのが何でも素晴らしいサウンドを響かせてくれるそうで、実際に音楽を聴いてみたら、たしかにその音質の良さにぶっとんでしまった。小さなスピーカーなのに、それぞれの音域がくっきりクリアに再現されて、しかも尖った感じはなくて全体のサウンドがとてもまろやかだ。特に高音域と中音域のクリアな響きは録音スタジオとかライブ会場で聴いているみたいにリアルで、教会音楽などをかけるとそのすごさがよくわかる。広いリビングでためしに大音量でもかけてみたら、ベースの低音の迫力はさすがに大スピーカーには劣るとはいえ、高音と中音の再現力はほぼ完璧である。なによりも、それぞれの曲がもつ「音楽的なパワー」が、実にバランスよく統合された形で伝わってくる。なんというか、演奏者やミキシングを手がけたエンジニアの意図が、スピーカーを通してじかに伝わってくるようなリアルなサウンドだと思った。前にショールームで聴いてみたBOSEのWaveRadioのもやっとしたサウンドとは格段の違いである。

この小型スピーカーのコンポの他にも、10万円くらいでワンランク上のEX-A5という、中くらいのサイズのスピーカーのが出ているらしいけれど、こちらはさらに各音域のパワーがアップされているというので、それもぜひいつか聴いてみたい。