新宿のディスクユニオンに中古ジャズCD51枚を売りに行った後で、イン・ザ・ルームにあるBOSEのショールームに寄って、WaveRadio/CD の音質をチェックしてみた。たしかに重低音はかなり出ているけれど、なんとなくベース音がひと塊になって聴こえるようで、迫力はあるけれどあまり音はクリアじゃない気がした。特に、“繊細な音の透明感”とうたわれているにしては、高音と中音が思っていたほどクリアにきれいに聴こえなくて、悪くはないんだけど73,000円は高いんじゃないの?というのが正直な感想だ。ただ、試聴用のサンプルCDの選曲がちょっとあまりにも貧弱で、BOSEのこれほど高価なラジカセを買う人に山下達郎を聴かせるのはないんじゃないの?と思う。ジャズも1曲入っていたけれど、どこの誰が弾いてるのかわからないようなピアノトリオだし、あとは害のないポップスばかりだし、せめてもう少し演奏と録音のすぐれた曲を用意してほしかった。もしかしたら、サンプルCDの曲の録音がよくなかったせいかもしれないので、今度行くときは、Fennesz の「Venice」と Radian の「TG11」と、あと電子音の重低音がどのくらい繊細な感触で再現できるのかを確かめるために Christof Kurzmann の「the air between」と Gunter Muller の「eight landscapes」を持参して聴いてみようと思う。いやな客だと思われそうだなあ。