Fenneszのアルバムを聴いていると、たまにmy bloody valentineの「loveless」を彷彿とさせる曲があって、懐かしい気持ちになる。(もちろんサウンド自体はフェネスの方がずっと新しいけれど。)水しぶきをあげながら突き進むかのごとき勢いで耳をあらゆる現実から遠ざけてくれるこういう音楽にしか、救えない心の状態というのがある。

玉砕、というのはこういうことを言うのだなと、初めて身をもって体験した日のことを思い出す。心が打ち砕かれる瞬間には、音がするものなのだ。